安来節 岩手県公演

日程表

 岩手県で行った「安来節だんだん公演」は、素晴らしいスタッフのお陰で5回の公演を全て大成功に
終わらせる事ができた。

 5回の公演の中で、特に、津波の被災地であった釜石市・大槌町での公演は、我が人生に大きな影響
を与える程の経験となった。

 私は、全ての公演を無事終えた5月19日の早朝、
雄大な岩手山を眺めながら、突然、涙が溢れ止まらなくなった。そして私は、何年かぶりに声をあげて泣いた。
これは、前日に行った仮設住宅での公演の際、出会ったある婦人の言葉が繰り返し思い出され、頭から離れ
なくなってしまったからであった。

 その言葉を聞いた直後は、慌ただしさの中で、その言葉の意味をよく理解できないまま「ありがとうございます!」
といって笑顔で受けていた。
しかし、一夜明けて、その言葉が、何度も何度も私の胸を突き刺し、嗚咽が止まらなくなってしまったのである。
その言葉とは・・

2年ぶりにね、笑ったぁ・・・。
こんなに、笑うことないから・・。」

「こんなに声を出して笑う事ないの。
四畳半二間だから・・。」

勇気をいただきました。」

「もうね、泣かないことにしたの。」

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私はこの言葉を島根の子ども達に伝えなければならない。島根の子ども達に教えることは、我が使命である。

被災地で懸命に生きる人々の今の思い。
私は被災地の今を語る「語り部」になろうと決意した。

そして6月、松江市内の中学校(特別支援学級)1校と自校(小学校全校約350人)の2カ所で岩手公演の報告会を行った。

さらに、折り紙で作る“ひまわり”の花を被災地に届ける活動「野島優子の花は咲くプロジェクト」を立ち上げた。
プロジェクトの立ち上げから1週間。既に500枚を超えるひまわりの花(折り紙)が児童によって作られている。

私は、被災地を訪れた一人として、我が使命を全うするため、被災地に折り紙の花を届ける活動を続けていきたいと考えている。

一人でも多くの児童生徒を、被災地支援の活動に巻き込みながら、8月に行う予定である『第2弾・岩手県安来節だんだん公演』に向けて準備を進めていきたい。

写真2
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